クシタニ ベクトルジャケット徹底解説

今回は、クシタニのベクトルジャケットをご紹介します。

私は一昨年の夏前に購入して、2シーズン使用しましたので、その感想をレビューしたいと思います。

こちらがベクトルジャケット(ネイビー)です。

ジャージ素材でできておりまして、クシタニ的にはこのジャケットは春秋物と夏物の間を埋めるためのものという位置づけのようです。

季節で言えば夏前と夏後、6月や10月あたりで春秋物だとちょっと暑いけど、メッシュジャケットだとちょっと涼しすぎるという、季節の合間で着てくださいねーということです。

で、私が実際使ってみて、どうだったのかというと、

このジャケット買いです!

どこがどう良かったのか、具体的に説明していきますね。全部で3つあります。

良い点1つ目、結構涼しい、です。

さすがにメッシュジャケットほどではありませんが、思ったよりはかなり涼しいです。

このジャージ素材、少々厚手なんですが、意外に風を通しまして、この後ろにあるベンチレーションの穴  見えにくいですが、↓これですね、

ここからジャケット内の熱を排出するらしいのですが、この効果もあって、冷感素材の半袖Tシャツを下に着ていれば、真夏でも何とかなります。気温でいえば30度くらいまでは問題なく使えます。正直気温が30度を超えるとフルメッシュジャケットでも同じように暑いでしょうから、もう諦める他ないですね。

私の場合は真夏でも小ベクトルジャケット一本で過ごしています。メッシュジャケットも持ってはいますが、正直メッシュジャケットの出番がなくなりました。但し、信号待ちで停まっている時はやはりメッシュジャケットの方が体の熱気を外に逃がしてくれるので若干涼しいような気がします。やはり絶対的な通気性はメッシュジャケットには敵わないようです。

良い点2つ目、それはこのデザイン、です。

見ての通り、なかなかカジュアルなデザインで、一見普通のパーカーのように見えます。ぜんぜんライディングウェアっぽくないので、バイクを降りて店に入るときなどまったく違和感がないのは本当に嬉しいです。気負わず着れるってホント楽!

また、このジャケットにはプロテクターが標準で付いているのですが、これが優れもの。

付属しているのがシンCEプロテクターという薄いタイプ、シンというのは薄いという意味ですね、その薄手のプロテクターなので、外から見るとプロテクターの存在感が少ないのもデザインをスポイルしていなくて、とても良いと思います。

プロテクターを入れた状態だと、全体のフォルムが逆三角形になるので、ちょっと見は筋トレで鍛えている人に見えるかもしれないという点もメリットの1つかなーと思います。

ちなみにこのシンCEプロテクターですが、薄いながらもCE規格のレベル2をクリアしているということで、安全性に配慮されている点も評価できますね。

これは肘プロテクターですが、

これ、ホントスゴいです!

良い点3つ目、着心地がめちゃくちゃ良い

ジャージ素材は柔らかい上に伸縮性があるので、着心地がとても良いです。ある程度体にフィットしてくれますので、走行時にバタつくこともありません。
合わせてこのシンCEプロテクターも柔らかくて体に密着するので、ゴワゴワすることがなく、とっても快適です。

また、適度な伸縮性があるおかげで、例えば少し寒いときなど内側にウィンドブレーカーを着込んでも、体の動きを妨げることが少ないです。

サイズ感の話をしますと、私は身長165センチ、体重65キロですが、今回はLサイズを購入しました。私はちょうどMサイズとLサイズの中間、どちらでも良い体格なのですが、このジャケットに関してはLサイズを選択しました。

ベクトルジャケットは伸縮性を考慮してか、少し小さめに作られているようです。試着した感じではMサイズだと完全にジャストフィットではあったんですが、インナーにウィンドブレーカーを着ると少し窮屈になりそうだったので、Lサイズを選択しました。これが正解!

そのおかげで、インナーに1枚着込むことで、より長い期間このジャケットで過ごすことができるわけです。私の場合は、冬はアロフトジャケットを着ていますが、5月頃から暑い日にはこれを着始めて、真夏はずっとこれで過ごし、10月くらいまでインナーを着たり脱いだりしながらこのジャケットを使ってます。これと冬物のインナー脱着式の防寒ジャケット、ベストなのはアロフトジャケットですが、この2着があればオールシーズンカバーすることができるわけです。

なんとなくサブでの使用がイメージされるこのベクトルジャケットですが、サブで使うのはもったいない。メインでガンガン使える性能を備えていると思います。

富士山マークのワンポイントなど、随所におしゃれアイコンが散りばめられててグッド!

クシタニショップでは「真夏はメッシュジャケットじゃないと死にますよ」と言われるかもしれませんが、ベクトルジャケットでも十分夏を乗り切ることは可能です!

で、欠点はなし!

本来なら、ここで欠点についてもお話したいところなんですが、残念ながら、このベクトルジャケットには、欠点らしい欠点が見当たりません。全てが素晴らしい!

完璧です。

あえて不安材料を挙げるなら、素材がジャージ生地なので、転倒時の耐摩耗性と言いますか、耐久性という点ではフルメッシュジャケットなど他の素材を使ったジャケットの方に分があるような気がします。この点はテストされているわけでもないし、具体的データがあるわけでもないので、あくまで私個人の感想ですよねっていうことで、あまり参考にはならないですね。

とにかくこのシンCEプロテクターとの相性の良さからくる着心地の良さは特筆ものです。とてもライディングウェアとは思えない。

ちなみに、フロント部分のジッパーはポケットも含めて止水(防水)ジッパーになっています。
サイドポケットのジッパーは普通のジッパーなんですけどね。

もちろんフルメッシュジャケットを持ってらっしゃる方が近場のチョイノリ用に購入されるとか、春秋物と夏物の間の1ヶ月程度だけ切るっていうメーカー想定のとおりの使い方も良いのですが、それだけじゃもったいない!

カジュアルなデザインですから、ワードローブの1つに加えることでバイクライフをより充実したものにできると思います。

太鼓判押しておきます。

ということで、今回はこの辺で。

ベクトルジャケットに関する解説動画(Youtube)はこちらからご覧いただけます。

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